サンパウロ南出様より御夫婦のトゥパシグアラ、ジュマ川釣行紀をいただきました。
ご紹介させていただきます。
前回の釣行から少し間が空いてしまいましたが、
10月はブラジルでは釣りには非常に良い季節ということで、
2回釣行しましたので、ご報告いたします。
まずは、12~15日のこちらの4連休を利用して
行ってきたトゥパシグアラ。
こちらは、今年3月以来の再釣行になります。
ポウサーダを経営する若いご夫婦と仲良くなり、
熱心に誘いを受けたのと、前回巨大なアマレーロを
見たが故、それを是が非でも釣りたいということで、
ベストシーズンの一つである10月に出かけました。
前回はサンパウロから夜間走行のバスを
利用し一晩かけて行きましたが、
今回は飛行機&ポウサーダの送迎車を利用、4時間もかからず着いてしまいました。
狙いは、前回見たアマレーロの大型を釣ること
(前回釣果は30cmにも満たないチビのみ)と
アズールの更なるサイズアップ(前回は最大58cm)です。
結果は、ベストシーズンだけあって、
アベレージサイズは40cm前後まで上がりましたが、
狙っていたサイズアップという点では、
私が、アズール最大54cmと、いいサイズながら
前回から伸ばせずやや残念、
アマレーロは40cm確保とまずまず、という結果。
□南出様:アズール 54cm
□南出様:アマレーロ 40cm
一方妻の方は、前回はチビアズールを数匹釣ったに
とどまっていましたが、今回は48smを釣り上げる
ことができ、大幅に記録更新となりました。
□奥様:アズール 48cm
□水中のアズール
ポルトガル語の"青"を意味するazul、美しい青色ですね。
今回、ベストシーズンにもかかわらず、サイズが思ったように伸びなかった理由としては、
先述の通りブラジルの4連休を利用しての釣行だったため、釣り人やレジャーボートの数が多く、
プレッシャーがかかっていたのでは、というのが前出のオーナー兼我々のガイドの意見。
確かにポウサーダは満員状態、水上はレジャーボートが走り回っている状況でしたので、まあ、理由の一つかと。
□南出様:タライーラ
□南出様:なぜかティラピアも・・・
加えて私が思うのが、釣っている魚の雌雄。
実は我々が釣っているのは何故かメスばかり。
この魚は、成熟すると、産卵がからまなくても、「つがい」で行動しているようで、通常オスがでデカいんです。
多くの場合、ガイドが、魚をサーチするために先に針なしのルアーを投げるのですが、オスがそっちを先に食っちゃって、
私のルアーには後続のメスしか食って来ていないのではないかとの疑惑が湧いてきています。
ガイドもなんとなく思うところがあったようで、ここはデカいのいるでしょ、という場所で、
試しに自分は投げずに、先に私に投げさせてくれた場所がありましたが、そこでは、結局食いつくにはいたらず、
私のルアーについてきたのみで去っていきましたが、70cmを超えるのではという巨大なアズールが現れました。
□奥様:唯一連れた雄
このクラスのアズールもぜひ釣りたいですし、サンパウロに帰った後も、大きなアズールとアマレーロの
写真を送って来て、また熱心に誘ってくれる彼らもいるので、来年も良い時期を見計らって行こうかな、と思っています。
この魚、本当にきれいなので結構好きですし。
でもその時は、いい場所では、絶対に彼を止めて、私が先にルアーを投げようと思っていますが(笑)
□オーナーご夫婦と、南出様ご夫婦
■タックルデータ■
<ロッド>
ツララモレーナ、モンキスMX-6+
<リール>
ダイワジリオン、シマノメタニウムDC
<ライン>
ヨツアミのPE2.5号に40lbのナイロンリーダー
<ヒットルアー>
最大魚はマリンスポーツのHAMMER100(イマカツタライロンのパクリ小型バージョン)
その他インターグリーンのファイヤースティック、LORIのフェザージグ8g 等とローカルルアーばかり。
ちなみにデカいアズールが追いかけてきたのは、ネルソンナカムラのZIG ZARAでした。
続いて、10月の20日から27日まで、一週間かけて釣行されたジュマ川(Rio JUMA) のご紹介です。
ジュマ川は、アマゾン川支流のマデイラ川のそのまた支流に当たりますが、ここ数年、大型のトゥクナレが釣れるということで、こちらでは非常に話題になっている場所です。
加えて、ピラルクも狙える、というのも大きな魅力。
今回釣行の予約をした年初も、ここは大きいのが高確率で釣れるから、ということで友人に強く薦められ、ツアーに参加することにしたものです。
が、良くあることで(笑)
有名になりすぎてしまったため、一昨年・昨年、また今年も沢山の釣り人が一気に押し寄せ、直前の情報では、大きいのを釣るのは難しくなってしまった、というネガティブな話しばかりを耳にしながらの釣行になりました。
ポウサーダへは、アマゾンの玄関口マナウスから船で川を渡り、陸路を経て、再び船で向かうという経路で、金曜日の夜の飛行機でサンパウロを出て、一旦マナウスで宿泊し、翌日再移動を開始し、着いたのは土曜日の夕方でした。
□ボウサーダ
□南出様ご夫妻とメンバーの皆さん
途中には、茶色い水と黒い水が混ざらずに延々と続くアマゾン川の有名観光スポットも見ながら、また同じツアーに参加したブラジル人の方たちも皆陽気で良い方ばかりだったこともあり、実際にはそんなに長く感じませんでしたが。
□アマゾン川の混ざらない水
釣りの方は、行ってみると、やはり、大きなルアー(スイッシャー等)でドッパンドッパンは通用せず、10cm程度の小さめのルアーを使いつつ、いい時間にいい場所に入れれば、いいサイズも食ってくる、でも食いが浅いのか
(単に下手くそなのかもしれませんが)、結構バレてしまう、という厳しい状況下でしたが、前評判通り、確実にでかいやつは潜んでおり、私は何とか最大で14lb・76cmのトゥクナレ(こちらではミストゥーラと呼ばれるアスーとパッカの中間の色)を手にすることができました。
□南出様:今回の最大魚ミストゥーラ 76cm 14lb
妻も、7lbのアスーを手にし自身のレコードを更新、まずまずの釣果となりました。
□奥様:アスー 60cm 7lb
また、ここは、良いサイズのアロワナもいて、妻が75cmの良型をキャッチ。
□奥様:アロワナ 75cm
□南出様:パッカ 58cm 4lb
□南出様:ポポカ 41cm
笑えたのは今回最小魚。
私のジャーキング中の黄色いラインに食いついてきて、からまって釣れてきた魚。
立派な牙が並んでおり、サヨリではなくどうみてもミニサイズのダツ。アマゾン川おそるべし。
□南出様:ダツっぽい魚
ちなみに私の14lbのトゥクナレは、ツアーの中では2番目に大きな魚で最大魚は18lb。
顔なじみのブラジル人の友人が、ポッパーで釣りました。
□奥様:ジャックンダ
□奥様:タライーラ
一方でピラルクはというと、ルアーと・エサで半日×三日間粘りましたが、とうとうキャッチできず。
ご存知の通り、ピラルクは空気呼吸をする魚なので、そこに居れば必ず水面に姿を現しますから、大きいのがたくさんいたのは確認できたのですが。
同行のトゥクナレ狙いのブラジル人は、フェザージグとペンシルベイトで偶然にもピラルクをキャッチ、、、残念です。
かわいそうに思ったのか、帰りに、ブラジル人たちが、アマゾン川上に浮かぶピラルク釣り堀に寄ろう、と言い出し、餌付けされて劇太りかつはらぺこのピラルクの引きを楽しみました?!
□ピラルク釣堀
今回の場所は、確かに大型がいることが分かりましたので、もう一回行けたらもっといい釣りできるのになぁ、という思いを強くしながら、サンパウロに戻ってきました。
今後は、趣向を変えて、年末にパタゴニアにレインボートラウト、カーニバル休みの2月に同じくパタゴニアにサーモンを
狙いに行くことが決まっていますが、そのあとは今のところ未定。
まだ釣っていないこちらの有名魚(ピライーバ・ピララーラ・ジャウーといった大型ナマズ、カショーハやタライロン、あとピラルクも)も釣ってみたいですし、トゥクナレについても、実は16種類程いるようで、振り返ってみれば釣ったのはわずか5種(キクラテメンシス・オリノセンシス・ピキティ・ケルベリ・モノクルス)ですから、まだ11種は見たこともない訳で、
これもできるだけ釣りたい!
でも、釣ったことがあるといっても大型のトゥクナレアスー、特に10kgオーバーを狙う魅力も捨てがたい!!
ということで、溢れる欲望と常識人のバランスをどうとるか、、、大変です(笑)
■タックルデータ■
<ロッド>
ツララのモレーナ・ピメンタ等
<リール>
ダイワのジリオン、シマノのメタニウムDC等
<ライン>
ヨツアミのPE4号にバリバスのナイロンリーダー60lb
<ヒットルアー>
最大魚はボルボレータのペルベーサ。
その他、ジャッカルのボニー128と95の両サイズ。
アイルマグネットリップレスミノー145、フェザージグは
いいのが釣れました。
また、ばらしてしまいましたが、デコントのビルータ110、
YARAのキメリーニャへの反応も良かったです。
総じて、こちらでメイアアグアと呼ばれるジャンルのトゥイッチベイトはブラジルルアーは非常に優秀。
トップウォーターには、日本製にも良いものが沢山ありますが、強いフックに交換すると沈む。。。
ちなみに、期待を込めて前回日本帰国時に仕入れたS字形ルアーは、トゥクナレにもピラルクにも
不発に終わりました。。。
二つの釣行、サンパウロにお住まいだからこそですね。釣行紀をお送り頂き有難うございました。
お目当ての獲物は、姿を見せながら、更なる挑戦を誘っているかのようですね!