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ルアーショップおおの「NEWS」
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2012.早川俊一のサクラマス九頭竜釣行記 (1)


毎年この時期、九頭竜川でのサクラマスを楽しまれる

早川さんから、今年の釣行の様子が届きました。




この釣りは、年明けから河川の水位をチェックする事から始まります。

一般的には「九頭竜川 中角水位観測所」で2mを超えると

サクラマスの遡上が促進されると言われていますが、

今年は平均50cmほどで目立った増水も無く推移しました。


そんな低水位が続く中で迎えた2月でしたが、

解禁当初から釣果は安定。

サクラマスが遡上していることが分かって一安心です。


その後、
2月中旬以降に何度か増水しましたが、

この時期の増水は雪融けの水が入ります。

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水位の上昇は歓迎なのですが水温は低下してしまうので、

良いか悪いかは何とも言えない所です。


サクラマスは遡上魚なので、

河川の状況によっては上流まで魚が上っておらず

下流部に溜まっている事がある為、

全体の釣果を見ながら狙う場所を決めます。

僕も2月は状況を見ながら中・下流を中心に回りました。

通い始めた当初から
それっぽい魚をバラしたりウロコのみが掛かってきたりで、

反応はありましたが釣果としての結果は得られませんでした。

そうして3月を迎えましたが、

何度か降った雨による増水の効果で中流域の釣果が増えてきたので、

自分も狙う場所を得意な中流域にシフトしました。



3月11日。

前日から来ていた友人達と遅めの朝食をとった後、

8時頃に川に向かいます。

駐車場でユックリ準備をしてから堤防を上がると、

一足先に数100m離れたポイントに入ったはずの友人が

目の前の瀬に入るところでした。



前日の状況から何処に行っても人が多い事は予想できたので、

同じポイントを友人の後に続いて釣る事にします。

友人の下流にも釣り人がいたので、

このポイントを狙うのは少なくても3人目でしょう。

友人がチャートのフローティングミノーを使っていたので、

とりあえず目先を変えてみようと思い

シルバー系のシンキングミノーでレンジを変えて狙うことにしました。

そうして、釣り下りながら投げ続けること数分。

ルアーがブレイクを越えて

自分から数mまで来た所でモゾッと何かに触れました。

ミノーのレンジコントロールには自信があったので

ボトムでは無いと判断。

でしたが、
余りにも近いので強いアワセはマズイと思い、

静かに、ロッドを払うようにアワセると

「グンッ」と魚のウェイトが手元に乗る感触。

「食った!」

と思ったのも束の間。

サクラは走らずに、ロッド3本分ほどの距離、股下も無い水深の所で

ギラギラと光を反射しながらローリングを始めました。

このままではテンションが掛かり過ぎると思い、

スプールを指で押さえながらリールのクラッチを切って

ラインテンションを維持しながら後退り。

魚との距離をおきます。

ロッドに伝わる振動をいなしながら見ていると、

しばらく経ってやっとサクラが落ち着いてきました。

あまりにも激しいローリングだったので

初めはフックの掛かり方が分かりませんでしたが、

何とかリアフックが口の中に入っている状態を確認。

あまり長引かせるのはマズイと思い、

サクラが浮いてきた所を一気に間合いを詰めて

ランディングネットで掬いました。

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サクラマス55cm

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サクラマスを釣る度に、「次はいつになるのだろう…」と

心配になるのですが、今年も何とか手にする事が出来ました。

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データ:
 釣行・ヒット日時 : 2012.3.11 8:33.AM
 場所 : 福井県 九頭龍川
 サイズ : 55cm
 ヒットルアー : TACKLE HOUSE・BitStream SMD95
           [Guide Model] G-6 ピンク (ウィークブライト)
 ロッド : ufmUEDA・CPS-792FX-Ti (ベイトカスタム)
 リール : SHIMANO・CULCUTTA CONQUEST 101
 ライン : OHNO・ORIJINAL NYLON・2.5号(モスグリーン)
 ショックリーダー : VARIVAS SEABASS SHOCK LEADER
             20lb(フロロ)

 水位 :100-95-104-110cm

サクラマスでサイズを選ぶのは難しいのですが、シーズンはまだ半ば。
更なる大型を狙って釣行を続けたいと思います。






雪を頂くアルプスの山々。

雪しろを溜めて日本海へ運ぶ九頭竜川。


冷たく厳しい寒風の中に立つことを思うだけで

身の引き締まる思いがします。

この時期は特に修行のような釣です。



早川さん 有難う御座いました。

シーズンが始まったばかりだと思っているうちに

もう、中盤に差しかかりました。

自分の持ち場に、多くのサクラが遡上してくれると

良いのですが、それでも川底の状態、水流、水量、流速は

毎年、毎日変わります。



難しい釣りです!

釣り人に幸運を!!

                         おおの
by ls-ohno | 2012-03-21 17:56 | トラウト系
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