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ルアーショップおおの「NEWS」
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早川さんの2016年 サクラマス釣行回顧


サクラマス釣行について寄稿頂いている早川さんから

2016年の釣行を回顧して頂きました。

この項でご紹介させて頂きます。

 今年も、はやシーズンインとなりました。

ご参考になれば嬉しく思います。





 早川さんの

   2016年 サクラマス釣行回顧



年が明けたと思ったら、早くも2月。

一部の河川でトラウトアングラーが待ちに待った「解禁日」を迎え、
特に私の場合は2~5月末までの4ヶ月間は
北陸の河川へサクラマスを狙いに行く機会が多くなります。


昨シーズンを振り返ると、
まずは冬季の降雪量が少なかった事があげられます。
その為に北陸の河川では2~3月を適水位、
雪解けによる増水が少ない4月以降は
低水位の釣りにくい状況で6月の禁漁を迎えました。


それでもサクラマスは
ここ数年間では最高と言われるほどの遡上数だったようで、
多くの釣り人が思い思いの一尾を
手にすることが出来たのではないでしょうか。


個人的には北陸と東北の5河川に遠征して、
運良くそれぞれの河川で各1匹。
計5匹の釣果を手にすることが出来ましたので、
そのことを書いてみたいと思います。


解禁直後の2月。
私の釣行は福井県 九頭龍川への遠征でスタートします。
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解禁日から多くの釣果が出る中、幸先良く2月中旬に
使い慣れたミノーでサクラマスを掛けることが出来ましたが、
残念ながらバラし。

直後はさすがに気落ちしましたが、
「せっかくの良く釣れるシーズンに色々と試してみよう」と気分転換。

それまであまり使わなかった
スプーンを投げる機会を増やしてみました。

すると思いのほか早く結果が出て、
3月上旬には59cmをキャッチ。 
早川さんの2016年 サクラマス釣行回顧_a0153216_22355738.jpg


この釣りを始めて15年ほど経ちますが、
何事も初めての事は嬉しいものです。

その後、重いスプーンを投げすぎたせいか
肘を痛めてしまい釣りを少し中断するというオチはつきましたが、
4月に入ってからは当選した富山県の神通川へも遠征を開始。         
早川さんの2016年 サクラマス釣行回顧_a0153216_22395543.jpg


こちらの山にも雪が少ないようです。

解禁して2週目。
週の後半に降った雨で神通川が予想以上に増水したので、
土曜日は一旦九頭龍川へ遠征。

その後、山の残雪が少ないためか
想定していたよりも早く減水したので、
一日だけでもと神通川へ移動。


遡上したばかりの魚が多く入っているであろう
下流域のポイントへ到着すると、
水位は高めながらも濁り具合は良い感じ。

久しぶりに入るポイントなので、
ルアーはレンジコントロールがしやすい使い慣れたミノー を選択。

カラーは濁りの中でも見やすい
ピンクバック(蓄光カラー)にしました。

300mほど続くポイントの中程から入って少し釣り下ると、
流芯を抜けて自分から数mまで巻いてきたところで待望のヒット。

水がささ濁りでフックの掛かり所が見えにくかったのですが、
シーズン2匹目という事もあってか落ち着いてやり取り。

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無事に58cmをキャッチできました。
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そうして迎えるGW。

どこで過ごそうか悩みましたが、雪代が少ないのを逆手にとって
例年であれば水位が高いはずの
秋田県の河川へ初めて遠征する事にしました。
早川さんの2016年 サクラマス釣行回顧_a0153216_22461938.jpg



秋田県にはサクラマスを釣ることが許可されている水系が

「米代川水系、雄物川水系、子吉川水系」

の3つあり、全体ではかなり広いエリアになります。


初めての場所に遠征する場合、
興味や好みでエリアを大まかに絞り込んだ後は、
主にgoogleマップの空撮写真を見ながら調査します。


ウェーディングで釣るのが好きな私の場合、
 ・大まかな地形と流れ … 流れの緩急と、カーブ
 ・河原の地形と流芯の位置関係 
      … どちらの岸からウェーディングしやすいか
 ・ブレイクの入り方 などになりますが、
あとは現地に行ってみてのお楽しみです。


秋田県まで片道約700km。

まる一日を移動に充てて、
まずは雄物川の支流にあたる「玉川」に入りました。

ここは以前クニマスがいたとして
有名な田沢湖を源流として流れる中規模河川。
水がクリアで独特な「青色」をしている事で有名で、
以前から一度行ってみたいと思っていました。
早川さんの2016年 サクラマス釣行回顧_a0153216_2250528.jpg


そして迎えた初日。
早朝から運良く
自分の対岸で釣れるのを目撃することが出来ました。

その後、3か所目でも対岸で。

とりあえず状況は良さそうです。

一日かけて色々と回った後、最後に
早朝に釣れるのを目撃したポイントに入ってみる事にしました。

流芯が思ったより手前を流れていますが、
ほどほどの深さのトロ瀬になっており良い感じ。

立ち位置と流芯が近いので
通常より下流側を広めに、立ち位置から離れた
場所を探るようにルアーを流すと、流芯の中でヒット。
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雄物川の河口から約60km上流で合流する玉川。
長く河川内で過ごしたサクラマスらしく、
ウロコがしまった58cmを手にすることが出来ました。
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まずは遠征先での一尾に一安心。
その勢いのままに、
次は今回の遠征でメインに考えていた米代川へ移動です。


移動途中の角館で事前に調べていた
名物の比内地鶏と稲庭うどんを食べて、
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半日かけて目指していたポイントに到着することが出来ました。
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米代川は東北地方を代表する1級河川で、
川幅も規模も非常に広くなります。

まずは長い流程の中でも
特に30kmほどの区間に絞り、3日間かけて下見をしました。

時には車止めから散々歩いたのに川にも入れなかったり、
そうかと思えば予想以上に好みの場所もあったりする中で、
時間をかけて徐々にポイントを絞り込んでいきます。


今回の米代川滞在中、
早い段階で田んぼの代掻きが入ってしまい、
数日間は魚の気配が薄くなってしまいました。
それがやっと回復傾向に向かい、
徐々に釣果の噂が出てきたと思ったら今度は大雨。

さすがに状況が悪いかと思ったのですが、
やっと釣果が出せたのは
それまで降っていた大雨が止んだ直後。
徐々に濁りが入り、増水が始まった時でした。


そのポイントは色々と探した中でも特に気に入っており、
川が緩やかにカーブしながら
少しの高低差をもって流れる早瀬。

前日までは瀬の頭から下流まで200mほどの区間を
時間をかけて探っていましたが、
増水のスピードと濁り方を見ると時間がありません。


ピンポイントで狙うのは、
瀬の途中にある10mほどのフラットな区間。

時間が無いので
ダイレクトに狙える位置にウェーディングをして、
慎重にキャストした2投目。
結果は直ぐに出ました。

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64cmで3.6kg。かなり太い魚体です。
ポイントを見る目は間違っていなかったと、
秋田県まで来て良かったと
思えるサクラマスに出会えました。


米代川滞在の最後を友人達と過ごした後、
遠征の最後に寄ったのは子吉川でした。
ここは万年雪で有名な鳥海山を源流に持つ中規模河川。
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水は普段は澄んでいるようなのですが、
この時は
数日前の雨の影響で強めの濁りが残っていました。

1カ所目のポイントは川が思ったより深くて釣りが出来ず、
2カ所目には先行者あり。
やっと釣りが出来たのは3カ所目で、
雰囲気は良いのですが魚からの反応はありませんでした。

そして4か所目。
駐車した所から
川が見えていたので楽観視していたのですが、
予想以上にキツイ藪漕ぎで河原に出るまでに一苦労。

それにも関わらず、岸際から深くて釣り下りが難しそうな、
イメージしていたのとは違うポイントに出ました。

そのまま車に戻ろうかとも思ったのですが、
せっかく来たのだからと思いポイントを良く見ると、
濁った川の流芯に薄っすらと見える大きな沈み石。

とりあえず強めの濁りの中で少しでも
目立つようにピンクバックの蓄光カラーを選択し、
沈み石の周辺を集中して流してみましたが反応なし。

その先はどうなっているのかと今にも崩れそうな足場を
下流側に向かって少し進むと、地形が大きく変化。

とりあえず探ってみようとキャストした数投目、
強い流芯の開きで突然のヒット。
そのまま下流側に持っていかれそうになるのですが、
足場が悪いのでこれ以上は下がりたくありません。

スプールを指で押さえたまま、ロッドのテンションを変えながら
愛用のナイロンラインを信じて耐えること数分。
サクラマスが徐々にこちらに向かってきました。
そしてこちらの立ち位置に対して
サクラマスが上流になったタイミングで
ロッドを下流側に返して、魚の位置をコントロール。
こうなればもう大丈夫です。
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少し苦労してキャッチしたサクラマスは、体高のある61cm。
印象的な鳥海山をバックに、
記念の写真撮影をすることが出来ました。

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使用タックル
 ロッド : ufmUEDA・StingerLaxa 77・86〔Bait Custom〕)
    (ufmウエダ・スティンガー ラックス 77・86〔ベイトカスタム〕)
      SOULS・TF-A92HS〔改造 Bait Custom〕)
       (ソウルズ・TF-A92HS〔改造 ベイトカスタム〕) 
 リール : Daiwa・SSS凛牙103L
 ライン : OHNO・ORIJINAL NYLON・2.5号(モスグリーン)
 ショックリーダー : VARIVAS SEABASS SHOCK LEADER20lb(フロロ)
 ルアー (キャッチ順に) :
      Art Fishing ・ Bite 13g
        ライムダイヤ
      TACKLE HOUSE ・ BitStream SMD95
        ピンク(ウィークブライト)
      TACKLE HOUSE ・ BitStream FMD83
        トリプルオレンジ
      Lepton ・Photon 110LMD
        ライムチャート
      TACKLE HOUSE ・ BitStream DMD93F
        ピンク(ウィークブライト)



個人的に色々な場所・ルアーで釣りたい思いが強いので、
それが実現できた2016シーズンは非常に楽しむことが出来ました。

これから始まる2017シーズン。
まだ状況は分かりませんが、
何が起こるかを楽しみに迎えたいと思います。

                            早川




早川さん 有難うございました。

早川さんの一年間の釣行記です。
一尾を獲る為のヒントもあるように思います。
長文なのですが、釣りの流れもありますので
一気に掲載させて頂きました。

              おおの
by ls-ohno | 2017-02-03 23:32 | トラウト系
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