ブラジル、サンパウロ在住の南出様からご夫婦でのテレスピレス川と、その支流のクルル川への釣行記を頂戴いたしましたので掲載させていただきます。
今回は、8月の頭に行ってきたテレスピレス川と、その支流のクルル川への釣行結果についてご報告したいと思います。
サンパウロからは、前回のブラッソノルチ川釣行時と同様にまずクイアバに入り、飛行機を乗り継いでアルタフローレスタ空港に移動。
そこから小型チャーター機でロッジに入るという合計12時間余りの行程でした。
■ジャングル上空を横断中
狙いはこの辺りのエリアでしか釣れないトゥクナレフォーゴ、ついでに狙えるトゥクナレピニーマ、それから連敗中の大ナマズを手にすることです。
■今回のロッジ
結果はトゥクナレに関しては、トップウォータープラグとミノー、スピナーベイト、フェザージグ等を使い、無事に両種とも手にすることが出来、また型・数とも満足がいくものでした。
ちなみに数に関して言うと1日あたり妻と2人で50〜80匹、型はフォーゴで60cmの9lb、ピニーマで66cmの9lbが最大でした。
■トゥクナレフォーゴ(60cm,9lb)
加えてルアーではタライロンやカショーハ、ビックーダといった魚たちも釣れました。
トゥクナレフォーゴは、おそらくは、水質の影響でこういった発色になるのだと推測しますが背のターコイズブルー、側面の黄色、腹の赤色の3色のコンビネーションが大変きれいな魚でした。
■水中での魚体
■トゥクナレフォーゴ
■トゥクナレピニーマ(66cm,9lb)
■トゥクナレピニーマ
もちろん発色には個体差があり、全体的に赤い部分が小さく黄色っぽいものから、逆に赤が全体に色濃く出てオレンジ色っぽいものまでいろいろでした。
一方で大ナマズですが、またもや敗戦。。。
70〜80cmクラスのジャウーやバクーは何匹か手にしましたが、膝に乗せても余りある大ナマズは、またしても釣ることが出来ませんでした。
■タライロン(65cm)
■カショーハ(75cm)
■ビックーダ70cmオーバー
今回は、間違いなくデカイやつが食ってきたのですが、私の場合はアワセがうまく決まらなかったようでフックオフ、
妻の場合は、足元の根にもぐられてラインブレイクしてしまいました。
竿を立てるのも大変な引きだったのですが。。。
カスりもしなかった前回までに比べて、大ナマズに大幅に近づいたと思うのですが本当に残念です。
■ジャウー(83cm)
ちなみに、このエリアは、大ナマズを狙うなら、増水期かつ産卵もからむ1〜2月がベスト。
トゥクナレも同時にというのであれば5〜6月あたりが最もバランスが良く、今回行った8月はトゥクナレは良いですが、大ナマズはぐっと確率が下がってしまうそうですので、これから釣行を検討される方は参考にしてください。
とはいえ、同じ日程でロッジに来ていたブラジル人グループは、まだまだ小さいよと余裕のコメントを言いながら、40kgクラスのジャウーと50kgクラスのピライーバをあげていましたので、この川のポテンシャルは非常に高いのは間違いないと思います。
その代わり、お値段もかなりイイ値段ですが、、、(笑)
その証拠に客層は、芸能人や医者のリピーターがメイン。
良い時期の予約は、1年前から埋まってしまうそうです。
もう一つ、このエリアの特徴であり注意点は、虫が非常に多いこと。
酸性の強いネグロ川水系とは大きく違い、魚にも虫にも住むには良い環境のようです。
釣りの最中も、顔も含めて肌を覆っておかないと、蚊やピュンの餌食になり、ボコボコに刺されまくります(ました)。
また、釣り場の移動にちょっとした山中を歩くケースもあり、小生は(多分)マダニにも刺されましたので要注意です。
いくら注意していても防ぎきれるものではありませんが、注意しないととんでもないことになると思います。
■バクー(80cm)
次回釣行は、トゥクナレティロルスとタライロン、大ナマズを狙って、来月上旬にパラ州のトロンベタス川に釣行します。
今度こそ大ナマズを手に出来ると良いのですが。
※1 タックル(トゥクナレ他ルアー用)
ロッドは、トランセンデンスのレイブル、ツララのモレーナ、
モンキスのMX6+。
リールはダイワのジリオンとシマノのメタニウムDC。
ヨツアミのPE40〜50lbにナイロンリーダー40〜60lbあたりを組ませました。
良く釣れたルアーは、インターグリーンのファイヤースティック、ネルソンナカムラのジグザラ、ジャッカルのボニー、デコントのスピナーベイトで、こいつらは、私の経験上トゥクナレの中型種狙いには最強です。
また、今回は、マリンスポーツのINNA90やYARAのフェザージグでも良く釣れました。
※2 タックル(中小型ナマズ用)
トランスセンデンスのレイブルを長いバージョンで使用。
リールやラインは上記同様です。
針は、こちらで売っているJフック系の7/0。
エサは、ブラジルではトゥヴィラと呼ばれている
以前アルゼンチンのドラード釣りにも出てきた
ギンポのような魚です。
※3 タックル(大ナマズ用)
トランスセンデンスのラウラウのスピニングとベイト、
ツララのミヌアノも使いました。
リールは、ベイトがアベット、スピニングがステラの14000番です。
ラインはナイロンの30号で、フックはJフック系の12/0。
エサはピャウーという魚の切り身がメインでした。
南出様ありがとうございました。
なかなかナマズとの出会いが難しいですね。
それにしてもトゥクナレの釣果は素晴らしいですね。
美しさもそうですが、力強さを感じさせる素晴らしい魚体ですね。
ナマズの再挑戦楽しみにしております。